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画廊・ギャラリーの壁紙の選び方:美しい空間づくりのために

今日は、工務店さんからお借りした分厚い壁紙見本の中から、ギャラリーに適した壁紙を選定してきました。
ギャラリーや画廊の壁紙は、展示作品を引き立てながら空間全体の雰囲気を決定づける重要な要素です。今回はギャラリーに適した壁紙選びのポイントをご紹介します。

1. 素材選びのポイント

大切な作品を展示するギャラリーでは、壁紙の素材選びが非常に重要です。不燃性もしくは難燃性であることは基本条件。さらに、防カビ加工が施されていると、長期間清潔に作品を保つことができます。

展示のレセプションなどで軽飲食を伴う場合、壁にドリンクをこぼしてしまうことも考えられます。撥水加工が施されていることで、汚れにくくお手入れも簡単になります。また、壁紙の表面が弱いと少しの引っ掻きで剥がれてしまうため、表面強度が強化されたタイプを選ぶと安心です。

今回は画鋲の使用を想定し合板に直接壁紙を貼るため、合板の伸縮にも耐えられるストレッチ素材の壁紙を選びました。これにより、壁紙のひび割れリスクを最小限に抑えることができます。

2. 色の選び方

ギャラリーの壁紙の色は、展示作品を引き立てるために無彩色、特に白が一般的です。白い壁はスポットライトの強い光を反射し、柔らかな光を空間全体に拡散するレフ板のような役割も果たします。

もし黒い壁紙を選んだ場合、「黒い壁の画廊」として強い印象を持たれることもあり、ギャラリーのアイデンティティに影響を与える可能性があります。特別なコンセプトがない限り、作品の魅力を引き立てる白い壁紙がおすすめです。

3. 模様と機能性

壁紙の模様は汚れの目立ちにくさだけでなく、展示作業の効率にも影響します。縦横に織り目模様がある壁紙は、画鋲を水平に2本挿す際の目安となり、展示作業がスムーズに行えます。

4. 選定結果

以上のポイントを踏まえて吟味した結果、立川アートスペースの壁紙にはサンゲツSP9746を採用しました。この壁紙は、整然とした織り目模様と品のあるパールの輝きが特徴で、モダンにもエレガントにも対応できる白の織物調が魅力です。

まとめ

壁紙選びは、ギャラリーの雰囲気づくりだけでなく、展示作品の魅力を最大限に引き出すための重要なプロセスです。
画廊の壁紙を選ぶことも少なそうですが、皆さんもぜひ参考にしてみてください。