先日、ギャラリーの内装に関する打ち合わせを施工業者様と行いました。事前準備としてIllustratorで平面図を作成。ただ図面を描くだけでは細かな空間イメージを掴みにくいため、友人たちと協力してBlenderで物件の3Dモデルを構築しました。
ここで私たちが特に重視したのがVRの活用です。
Blenderで作成したモデルをUnityに取り込み、実際にVR空間として再現しました。この工程により、2D図面やモニター上の3Dモデルでは得られない臨場感を体験できました。VRゴーグルを装着し、ギャラリー内を歩き回ることで、展示室やバックヤードの広さ、動線、天井の高さなどをリアルに確認することが可能です。
例えば、展示室内での人の流れや作品配置のバランス、バックヤードの収納スペースの使い勝手など、実際の使用シーンをシミュレーションすることで多くの気づきが得られました。特に、追加壁面の設置位置については、VRでの確認が大きな決め手となりました。共用部への扉を隠す位置に追加壁を設置することで、外からの見栄えを格段に良くする方針で固まりました。
VR空間での体験と現地のコンセント位置などの状況を基に、バックヤードは3畳分確保することを決定。このスペースがあれば、事務机、冷蔵庫、工具、脚立、梱包材、預かり作品や額の箱などを効率的に収納できます。
今回の打ち合わせで、VRの活用が内装デザインの精度を高める有効な手段であることを実感しました。
これからもテクノロジーを駆使しながら、理想的な展示づくりを目指していきます。